2011年1月31日月曜日

Oneness--「ひとつ」であることを学ぶ

こんにちは。ごぶさたしております。


みなさまいかがお過ごしでしょうか。
毎日寒いのでお風邪などめしてらっしゃらないでしょうか。

ぼくは、今月半ばに花粉症予防の好転反応から、そのまま風邪をひきました。

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さて先日は、ジョン万次郎こと中浜万次郎の誕生日でありました。つまり、ワタクシの誕生日であったわけです。というわけで、 先日は羽織袴に、てきとうチョンマゲで葉山・日陰茶屋へ行ってまいりました。羽織もさることながら袴をつけるとやはり気持ちがしゃきっとします。何よりも、着物姿にお店の方がとても喜んでくれたので嬉しかったです。チョンマゲは本意ではないのですけど、仕事のせいもあり、髪が伸び放題になってしまったので(笑

このブログでは、あまり書くことはないのですが、戦国時代から脈々と受け継がれる古武術を稽古していることもあり、実は着物がけっこう好きだったりします。今は仕事で、ちょっとお休み中なので、早くまた再開したいと思っています。

日影茶屋は、350年前、江戸初期から続く老舗です。夏目漱石も美味しい料理目当てに通ったという由緒ある料亭ですね。サザンの歌にも出てきたりしますけど。

明治、大正期に建てられた家屋やお庭は、とても風情がありました。食事は旬の地魚を中心に供していただき、日本という国の、この地で暮らす先人たちの繊細な、「和」の心を感じるおもてなしは、目にも舌にもうれしい時間を過ごすことができました。

この、日本という島に暮らす人たちは、本来、とてもセンシティブで、特別な感覚を、この島で繰り広げられる四季や、多様性の中で生活することにより、身につけてきたのだと、あらためて考えさせられました。

誕生日に際して、ぼくは、さらなるワンネスの追求をしたいと思いました。 簡単に言うと、動植物や自然界の様子を観察して、命のやりとりや、それぞれのつながりを、つぶさに観察することによって学ぶというか……。ワンネスは、英語でonenessということで、日本語に訳すと「ひとつ」「一体」「一体観」ということになります。

たとえば、仙台の「富沢遺跡保存館(地底の森ミュージアム)」が、2万年前の植生を再現した屋外自然観察施設「氷河期の森」で、害虫のアブラムシを駆除せずに、その卵の位置と積雪の深さの関係を調べているということですが、カマキリが積雪より高い位置に卵を産みつけるという俗説は有名です。保存館職員によると、昨冬からの調査で、アブラムシにも同じ傾向がありそうだというのが分かってきたそうです。

それで、調べているのは、広葉樹ハンノキに産み付けられたオオアブラムシの卵。卵の位置は、昨冬が高さ1メートル10センチ前後、今冬は60センチ前後。「氷河期の森」の積雪は最も深いときで昨冬は25センチ(昨年3月10日ごろ)だったのに対し、今冬は今月9日と同15日の1センチ前後にとどまり、卵の高さと積雪の関係は今のところ、「カマキリの俗説」の通りになっているというのです。

また、海でイワシの群れを追うイルカやサメは、群れの中の一番弱いものを食べます。強い者は逃げてしまうので食べることはできません。それは、とても理にかなった状態だということです。強い者が残り、弱い者から食べられていくことで、命の連鎖ができあがっている。

インディアンや、古代ハワイアン、アボリジニー、マオリなど、先住民は、食べ物を狩猟採取するときは、根こそぎ取るようなことは絶対にしません。必ず、その時に食べる分だけ取り、明日へ環境づくりや命をつなげるのです。そのことを何十万年も前から続けていたのです。

こういったことから、この湘南の地で、ワンネスを調べ、実践していこうと誕生日に際して思いました。


どうか皆さま、お時間がゆるせばおつき合いくださいませ。