2011年2月3日木曜日

節分――豆を蒔くことの意味


こんばんは。今日は節分ですね。

いかがお過ごしですか。

ご家族で豆まきしたり、一人で壁を向いて、もぐもぐと恵方巻きにかぶりついたりしてますか? ぼくはお昼にいただきました。太巻き1本が昼食という、うれしいような、さみしいようなビミョーな感じでした。でも美味しかったのでよかったです。

今日は節分にあたりますね。節分とは、季節が始まる日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日を指します。また、「季節を分ける」という意味もあります。江戸時代以降は特に立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多いようですね。

豆まきは、各地方や神社、家系によって、それぞれしきたりや、方法がさまざまにあるようですが、基本的には季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられていて、それを払うための悪霊払いの行事というのが基本になっているようです。古来、節分の行事は宮中での年中行事でもありました。追儺(ついな)と言ったそうです。現在は宮中で行われているかどうか分かりませんが、この地に暮らす人々にとって、大切な日だということには変わりないように思います。

その内容は、大舎人(おおとねり=宮中で要人の雑務、護衛にあたった官人)が扮する方相氏(金色の目が4つ、頭に角が生えている鬼のような姿をした神さま。人間の目には見えない悪鬼を退散させる鬼神)が、右手に矛、左手に盾をもって鬼払いをするという儀式でした。平安神宮などでは現在も行われているようです。

日本では、このような歴史を持つ豆まきですが、ネイティブ・アメリカンや古代ハワイでも、とても似たような邪気を払う方法というのが伝わっています。ネイティブ・アメリカンはセージの葉や、タバコの葉を燃やして、煙を浄化につかいます。古代ハワイでは、塩や海水、ティーリーフを使って浄化をします。世界中どこでも、浄化するということは、とても大切なことだったようです。

今回は、日本の地に古来から伝わる、邪気を払う浄化の方法としての、豆まきをお伝えしましょう。


◎豆まき

・ひとつまみの粗塩と一緒に、小鍋などで豆を煎る
・煙が上がってくるのでかまわずに炒り続ける。この煙も浄化作用がある
・包丁で十字を切る
・「払いたまえ」と唱えながら豆を煎っている鍋の中に刃先を入れて、横に払う
・「清めたまえ」と唱えながら豆を煎っている鍋の中に刃先を入れて、縦に払う。
・真っ黒の豆を、升などの四角い入れ物に入れる(ぼくは折り紙で四角い箱を折ります)
・窓、ドアは全開にして、換気扇をつけておく(ここは大切です)
・手の甲は下に向け、天井に向かって豆を撒く
・かけ声は「福は内。鬼は外」
・すべての部屋に捲き終わったら、箒ですべての豆を玄関から吐き出す


 これが、日本に伝わる、浄化方法のひとつです。

特に節分でなくてもかまいません。家の中やお部屋が、なんとなくどんよりしたり、いやな感じがするようになったと感じたらやってみてください。
豆まきをすると、不思議とけっこうすっきりしたりします。



・写真 上 お正月の黒豆ではありません。大豆です
      下 小さなダッチオーブンのスキレットで煎ってみました







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