2013年1月7日月曜日

空飛ぶ黄身時雨――シマアカモズ 島赤百舌鳥

家の西側がすぐに隣家の畑になっている。

そこを見るともなく見ていると、なにやらかわいい鳥が、尾羽をさかんに上下させて、南天の茂みを行き来している姿が見えた。沢も近いのでセキレイかと思っていると、色がちがう。

 
もっと茶色がかっていて、和菓子の黄身時雨(きみしぐれ)をなぜか思い出した。繊細な美しい色の羽毛がそうさせたのかもしれない。

モズっぽいが、直感的にあまり見かけない感じの色だと思った。

双眼鏡を取り出して、よく観察してから調べてみると、シマアカモズだということが分かった。沖縄諸島に生息している旅鳥で、この辺では希少な部類に属する鳥類だ。

「空飛ぶ黄身時雨」は、羽毛で丸々として、何ともかわいらしい。

黄身時雨はその後、畑に降り立つと、よく肥えた大きなミミズを手に入れて、しばらくそこで食事をすると、残りのお土産ミミズを持って、柿の木の方へ飛び去って行った。

 


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