2010年3月20日土曜日

春の海 ひねもす のたり のたりかな ――あさりご飯――


風が春の香りを運んできた。


東京では、桜も咲きほころんで、
日ましに、徐々にではあるが気温も上昇している。
三寒四温(さんかんしおん)である。



春を感じようと、
「あさりご飯(関西風うす味)」を炊いてみた。
 ほんとは潮干狩りに行って、

春の海風に吹かれて、
日ざしを浴びながら、貝をたくさん採って、
そのあさりを山ほど入れて炊いたらいいのだろうけど、
そんなに優雅でもないぼくは、
殻つきのあさりを近所で仕入れてきた。

まずは「砂だし」。
剥き身のあさりがある場合は省略だけど。
ボールに水を1リットルと塩を大さじ1杯入れて、
あさり400グラムを入れる。


ボールの中でよくもむように洗って、
ボールに適当な蓋をかぶせて、
約30分置いておく。暗いところに置いてあげると、
あさりたちは安心して、砂をはきだしてくれる。


小鍋に「砂だし」が終わったあさりを入れて、
酒を少し入れ、火にかける。


貝の殻が開いたら、すばやく取り出し、
殻をはずし、身を鍋の湯で洗い取り分ける。


湯は後で、ご飯を炊くときに使うので捨てない。

次に、あさりの味つけ。
鍋に、薄口しょうゆ大さじ3と酒大さじ3と
剥き身を入れて軽く煮る。
頃合いになったら、スープと身を分ける。

いよいよご飯。
お米3合に、先ほどのあさりを
茹でた湯をかために炊く水の分量にして入れる。

先ほどのあさりの煮汁も入れフツーに炊く。
炊き上がる10分くらい前になったら、
剥き身を投入。
炊き上がったら小口ネギ3-5本を入れて、
よくまぜて完成。

ぼくは、「あさりご飯」と
カンタンな「白菜の野菜スープ」と、
「薄切り豚肉のネギポン酢和え」を作って食べた。


長くなるので、(もうじゅうぶん長いけど)、
サイドデッシュのレシピは割愛しようかな。


まだまだ、コートを手放せない陽気だけど、
あさりを口に入れると、
遠くにある春の海を感じられるような気がする。


●材料


米 3合
あさり 400グラム
細ネギ 3-5本
薄口しょうゆ 大さじ3
酒 大さじ3

水の量によって柔らかくも固くも炊ける。
あさりは保温しておくと固くなるので、
余った分は釜から取り出しておくといい。





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