家でコーヒーを淹れるときは、chemex(ケメックス)だ。
実験室の道具のようなフォルムのガラス器に、
クリーム色の四角い紙フィルターをたたんでセットする。
お気に入りの粉は、ebimaru家の常備品で、
近所の珈琲専門店「香蔵珈琲(かぐらこうひい)」で
購入している、「有機ブレンド」。
蒸らした後に、「月兎印のコーヒーポット」で、
少しずつお湯を注ぎいれると、
キッチンにやさしいコクと香りが、湯気とともに広がる。
少しずつお湯を注ぎいれると、
キッチンにやさしいコクと香りが、湯気とともに広がる。
丁寧にお湯を注ぎ、
1分ほど最後の滴(しずく)が落ちるのを待ち、
ファイヤーキング・エクストラヘビーマグに注ぎいれる。
翡翠色(ひすいいろ)のマグの中に、
黒褐色の熱くたぎる液体が入っているのを見、
香りを味わい口にふくむ。
口の中に、 苦味とやさしくまろやかな味がひろがっていく……。
★
「ケメックス・コーヒーメーカー」を考案した
ピーター・シュラムボームは、ドイツの化学者。
シュラムボームと、仲間の面倒臭がり屋の研究者たちは、
実験室にあったフラスコを、コーヒーメーカーの代用として
日常的に使用していた……。
独特のフォルムの コーヒーメーカーとしてデザインし、
1941年に市販しようと考えたのは、
300以上もの特許を取得している
シュラムボーム本人だった……。
デザインと機能美が融合したこのコーヒーメーカーは、
アメリカ「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」や
同じく「スミソニアン博物館」などの
永久展示品に選ばれている。
アメリカの「ミッドセンチュリー」を代表するデザイナー、
チャールズ・イームズも自宅で
チャールズ・イームズも自宅で
「ケメックス」でコーヒーを入れていたし、
日本のプロダクト・デザイナーの大御所で、
ぼくも大好きな柳宗理(やなぎそうり)氏も、
「ケメックス」を自宅で使っていると聞いている。
★写真1:
左から「ファイヤーキング・EXヘビーマグ」
「月兎印 コーヒーポット」
「chemex(ケメックス) コーヒーメーカー」
写真2:「ファイヤーキング・EXヘビーマグ」
奥の椅子は「イームズ アームシェル」
★chemexの説明 http://www.vividcar.com/cgi-bin/WebObjects/f1b8d82887.woa/wa/read/f1bb2a4eb5/ http://www1.megaegg.ne.jp/~essence/chemex.htm
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